1、糖尿病黄斑浮腫
●網膜にある血管の瘤(コブ)から血液成分が漏れ、それによって網膜がむくんでいます。硝子体注射を行うことで血液成分の漏れを抑制し、むくみを改善します。
2、加齢黄斑変性、近視性脈絡膜新生血管症
●網膜の下には脈絡膜があり、こうした病気では脈絡膜から網膜に向かって、通常ではないはずの脈絡膜新生血管が伸びていきます。硝子体注射を行うことで、新生血管を縮小させ、血液成分が漏れるのを抑制します。
3、網膜(静脈分枝・中心静脈)閉塞症、糖尿病網膜症
●網膜の血管が詰まるとその範囲に酸素不足が起こり、血流を回復させようと新生血管の増殖・成長が起こります。これには血管内皮増殖因子(VEGF)が関わっているとされています。VEGFは網膜の浮腫や新生血管を生じさせ、硝子体出血や血管新生緑内障を引き起こします。硝子体注射を行うことです、網膜のむくみを改善し、他の合併症の発生も抑えます。網膜(静脈分枝・中心静脈)閉塞症、糖尿病網膜症の治療では、硝子体注射と並行して網膜レーザー治療の必要があるケースも多くなっています。